こんにちは!
最近梅雨のせいか雨が非常に多いですね!
今回は私が昔料理の世界で働いた時の話です。
*後半は筆者が初仕事で得た体験談仕立てです。
”料理”の世界に魅せられて
前半はレストランを舞台に、
私が思う”食”を通じる事の素晴らしさを書きました。
”食”は幸せを運ぶ仕事
人にとって食事は無くてはならない存在。
戦争時代はまともに食す事が出来ないと私たちは伝えられています。
現在は平和で、毎日当たり前のように好きな物を食べられる時代です。
レストランやカフェ、誰かと食事をして会話をしたり、
接待で使用したり、思い出の一日を過ごしたり、
どんな場面でも引き立て役になれるのが、
この”食”の素晴らしさではないでしょうか?
食事だけではない”何か”が生まれる
外食でなくても、自宅で料理上手な方は沢山います。
食べ物を食す時、ただ食べるだけではないはずです。
「美味しい!」「これ何使ってるんだろ?」「感動した」
「あの店員さん素晴らしい接客だったネ」「なんて紳士な対応なんだろう」
この反対意見も勿論ありますが、
”食”を通じる事で様々な”何か”が生まれます。
そこに必ず生まれるのは会話ですね(^▽^)/
黙って食事をする家庭もあるとはおもいますが(;^_^A
特別な日に特別な人と
大切な家族と特別な日にレストランへ。
信頼できる友人と居酒屋へ。
大切な恋人とレストランへ。
きっかけは様々ですが、その思い出は脳裏に刻まれる物です。
「そういえば昔、あの場所で美味しい食事をしたよね!本当に楽しかった」
良い思い出は必ず残ります。
食をたしなみ、会話を弾ませる場なんですね。
人の大切な”食”の場を”提供”する
汗水流して得た先に、
その素晴らしい料理が提供される。
どんなメニューをどのような形で届けるか?
その料理は代金に見合うのか?
試行錯誤の上にメニューは成り立っています。
それぞれにコンセプトが違う所もまた、ジャンルの強みになります。
コンセプトが違うから色んな形の料理があるんですね(^▽^)/
最強の調味料を持ってきてくれる
お店にやってくるお客様は皆、
最強の調味料を持ってきて頂けます。
答えは「空腹」です。
これに勝る調味料はないでしょう。
だからこの最強の調味料を持ってきて頂いたお客様に、
最高の料理を最強の調味料で食して頂くのです。
その提供した対価として”料金”を頂くのですね。
最初の1歩と3日間
ここからは後半です。
私が初めて経験した事と学んだ事を書きました。
結論は次の1歩の確立に繋がった。です。
目指したかった場所
当時の私は親友と「将来的にお店だせたらいいね」
と目標を掲げていました。
私はドルチェの部分に惹かれ、親友は料理担当みたいな感じです。
実は過去記事で1回登場しました(笑)
私はどちらかというと料理も好きでしたが、
その後にでてくる”ドルチェ”に惹かれていました。
その理由は“美味しい所を最後に持っていけるポジション”だからです(笑)
料理を知らなきゃ”ドルチェ”は作れない
最後に登場する締めのデザートは、
その時提供された料理を知らないと、
美味しい物にはならないからです。
ドルチェ単体では美味しい物が作る事ができても、
最後に出されたドルチェはその味で完結するとは言えません。
何故ならメイン料理を食べて、”最強の調味料”を奪われているからです。
だからこそ料理の味を知るべきだと私は考えていました。
その味と満腹感なら”これだ!”という確信を持つためですね(^▽^)/
初めてのレストラン事件簿
初めて訪れたのは、洋食レストランでした。
まずは料理とデザートを扱っている場所に行きたくて、
近場でチェーン店の洋食レストランが開店するとのこと。
オープニングスタッフからスタートしました。
入社1日目 冷凍食品事件
もう画像みたいな感じだったよホント…
入ってすぐに気づいた事がありました。
冷食使って味足してるよオイ!
こんなの自分が求めていたことじゃないよ。
あっ!そうか!これはちゃんと理由があるんだ?
じゃあ聞いてみよう!
自分「このオムライスのご飯は冷食使用してるんですか?」
シェフ「そうだね」
自分「冷食を使って味を足す事で何か手作りの物と違いが生まれるのですか?」
シェフ「いや違うよ!ただ単価が安いし楽できるからだよ」
自分「なるほどですね!有難うございます。」
はぁ?
楽して美味しいもん作れんの?
頭が真っ白になりました…
燃え尽きたよ真っ白に…
俺は燃え尽きたよ…
お前の不甲斐なさに(笑)
それでもねばった2日目
大地に根が張るように、
俺の野望はそんなんじゃ砕かれないぞ!
2日目突入!!
もう正直1日目で心が折れそうでした(笑)
2日目になってまだ希望を持ってたのは、
まだ他の料理を見ていなかったから!
よし、やるぞ!今日はいいとこを黙って沢山見よう!
意気込んで始めた2日目です。
パスタ料理事件簿
さぁ始まりました、忙しいランチタイムの幕開けです。
シェフ「ピチポン!パスタ全部茹で上がり2分前まで用意して!」
自分「はい!了解です」
忙しいランチタイムでは茹で上がり前まで茹でで、
ソースに絡ませてすぐに出せる方法を取っていました。
この手法は味が若干落ちるけど、スピードが断トツで早いのも承知でした。
次々に来るお客様の注文を順調にさばいていっていました。
やがてシェフの手が回らなくなってきて、
ソースに入っているパスタが伸びているのに気づきました。
じーーーーっと見ていると、
何事もなく皿に盛りつけて出しているではありませんか?
まてまてまてまて..待たれーーーーい!!
それ伸びとるやん!!
ええよ!そういう可愛さ嫌いじゃないよ!!
むしろ可愛い~💛
はぁ….はぁ….
あぶねぇ!帰ってきたぜ!(笑)
もうね、なんて言っていいか…..
お金頂いてるのに、飽きれた…
数十分後…..
帰ってきたお皿には….
びっしり残されたパスタが…..
あぁ食材が無駄に….ボソボソ
そりゃそんな顔したくなるわ!
幻滅した3日目
もうこの2日で出鼻をくじかれた思いでした。
3日目に突入した時、
ここは店長に悩みを打ち明けてみようと心得ました。
店長に悩み相談が、クソババァだった事件
最終手段!悩みをぶちまける!の巻(笑)
ふざけてますが、働いている本人は至って真剣ですよ(笑)
早くも2日で打ちのめされた私でしたが、
ここは、悩みを相談して自分の進む道を決めようと持ち掛けました。
ここの店長は女性の主婦さんみたいな感じの店長でした。
自分「店長!今お時間宜しいですか?」
店長「どうしたの?ピチポン君!?」
自分「悩みがあって相談したいのですが大丈夫ですか?」
店長「どうしたの?言ってごらん?」
自分(ここ2日間のシェフの事、作り方等で自分が思っている物と違う事を明かす)
店長「それは仕方ないね!シェフがそういう人だし、ここは1から作るとこじゃないから」
(いやいや、そもそも俺は面接の時にきちんとこうしたい!って説明したぞ!)
自分「でもおかしくないですか?お客様から高いお金を頂いているのに」
店長「気に入らないなら辞めたら?」
自分「はっ?」
店長「だって合わないんでしょ?辞めたら?」
自分「自分はただ悩みを相談したかっただけですが…」
店長「じゃあ判断が決まったら教えて?」
この瞬間、当時若いのもあったと思うんですが、
自分の夢を全否定された気がして、
自分「この店はそんな考えして店長がサービスやってるんですね最低だわ!」
と、一言添えた後、
自分「もう今この場で辞めさせて頂きます。有難う御座いました」
店長「君はバカなんじゃないの?」
って言われた記憶がうっすら残っています。
わずか2日ですがお世話になった?
シェフに挨拶して、さも当たり前のような顔で、
シェフ「あぁお疲れさん!頑張ってネ」
もうね、店長が
っていう風にしか見えなくて、
自分の頭の中のシェフは
みたいな料理だしやがって、
お金頂いて、こんな料理としみったれた性格の店長のサービスなんか
クソくらえぇぇぇぇぇぇ
オープンしたてだけど、
リピーターすら獲得できずに潰れるだろうなと確信しました。
そう確信を固めて、お店を後にしたのでした…
初任務3日間から得た経験値
自分の根本的な考えが確立できた
短い時間でしたが、得たものが沢山ありました。
「自分は1からきちんと作りたい」
そして、
「お客様の満足のいくサービスと品質で提供したい」
この考えが完全に固まった経験でもありました。
チェーン店では目標まで遠回り
これも気づいた事なのですが、
もしも1から手作りを求めるなら、
個人店しかないなと分かった瞬間でもあります。
大手のチェーン店になると、
決められた食材と決められた分量しか使用しない為、
決まった味しか出せません。
食材は生きているので、
その日その時で加減が変わってきます。
やはり自分の目標を叶えるのは個人店しかないのだと
経験を積める場にもなりました。
次回予告
次回Part2を紹介します。
Part2の題は”パティシェの道から行ってみる事にした!”です。
お楽しみに(^▽^)/
余談(あれからその店は?)
しばらく経って道を通った時のこと…
閉店してました。
確か覚えている限りでは1年も持ってなかったような…
当たり前ですよね!
だって人を扱う店長とあろう人があんな人では、
到底お客様が満足する教育はできないだろうし、
料理を提供するシェフが適当なんざ論外だわ(笑)
努力もしない奴に”美味い物が作れるか!!”ってこと!
お疲れ様でした(^▽^)/
Part2はこちら
シリーズが続くので、
気に入ったら見て行ってね(⌒∇⌒)
Part2はこちらからどうぞ(⌒∇⌒)